不平不満が引き寄せる怖い結末

前回は亡き母の「がまん」に全神経集中していた事実をお話ししましたが、解決策としては、
１自分の気持ちを書き出す。
２書き出した気持ちを見直す。
これだけで自分の気持ちを客観視できます。

自分の気持ちは目に見えません。目に見えないものは見えるようにすることで、対策をとれるといわれます。そして一番手っ取り早いのが、紙に書いて文字にすることです。文字にすると目で見ることができます。

そしてその文字を読んでみると自分の声で聞くことができます。
そうやって見えないものを見ることはとても良いので是非やってみて下さいね。

そして、母も実はやってしまっていた全神経が集中してしまう「フォーカス」についてお話ししようと思います。

人間は人間関係での言い争いや意見の対立などで、痛みを感じるとき、その痛みを避けたいと考えます。避けたいのですが、痛みが大きいので、痛みに目が行ってしまいます。そうすると痛みから離れられなくなるのです。

母が「がまん」と100回くらい画用紙に書いていたことですよね。

でも、人間は痛みを避けて快を感じたいものなんですね。だったら、少しでも心地よく感じる事を探して、そこに全神経を集中させるべきなのです。

人間の脳みそは非常に素晴らしい仕組みがあり、気になっている事に対しての情報を検索しようとします。それはまさにインターネットの検索システムと同じです。インターネットの検索窓にキーワードを入れると、多くのキーワードを含むサイトの情報を取り出します。

まさにそのように、「がまん」というキーワードを脳に入れると「我慢すべき状況」を脳みそは必死に探してくるのです。それは恐ろしいほど綿密に多くの情報をしっかりきっちり集めてくれるので、人間はそこから逃れられなくなります。

そして、そこから同じ情報の中でパターンにはまることになり、新しいアイデアが浮かんでこない状態になり、常に堂々巡りをして、出口が見つからなくなるのです。

こんなたとえ話があります。

蚤という虫がいます。この虫は動物にとりついて血を吸うのですが、とても良く飛び跳ねます。体長は2~3㎜という小ささにもかかわらず、跳躍力は１ｍを超えるといいます。

そんな蚤をガラスケースに入れると、蚤は当然のこと、ガラスケースを飛び越える跳躍力で跳ねてガラスケースに体を強打します。それを繰り返すとその痛みを学習した蚤はガラスケースを外しても、そのガラスケースの分以上に跳躍することは無くなるそうです。

これは蚤が自分の限界を制限して、「ガラスケース分しか飛べない、飛んではいけない」と自分で思い込むのですね。

母の「がまん」のフォーカスは父との毎日で「嫌な思いをしないように」「痛みを感じないように」というフォーカスだったと思うのですが、その考え方が制限を作り、母の無限の可能性を閉じ込めてしまっていたのかもしれないと思います。

これは母だけでなく、多くの人に言えることだと思います。かくいう私自身、結婚と同時に義理の両親と同居し、なんと義母が結婚と同時くらいから認知症を発症していたらしく、嫁姑だけでなく、認知症患者VS介護家族の関係、夫婦問題、子供との関係も不登校児を持つ親となり、自分の行くべき道が見えなくなりました。

パターンにはまってしまったのですね。パターンから出る方法はいくつかありますが、私は訳の分からないまま、とにかく学ぶことに必死になりました。お金も時間もなかったので、本を買って1冊を10回以上読むことからスタートし、そうするうちに他の本を読み始め、とうとうそこから実際のセミナーに通い始めるということになりました。

結局私がやったことがパターンから出る方法に直結していました。私はパターンの出口を求めて、自分に新しい知恵を与えるという意味で学ぶことにフォーカスしました。それから5年、今では嫁姑の解決、認知症についても対応を色々講じて、ほぼ解決してきていますし、不登校児対応も解決し、夫とも一時期は非常に険悪な仲でしたが、今では協力しあう関係になっています。

そして、パターンにはまると自分に制限をかけて「これをしてはいけない」と信じ込んでしまいます。そこで一番すべきは「これをしてはいけない」の「これ」を手放すことです。その手放し方については私が同居歴20年で磨きに磨いた独自の方法をお伝えしています。

それはどんな状況にあっても「自分の心が楽になる」ことがあると自分でも感じるし、現在はその方法を伝えています。多くの方に心が軽くなる実感をしていただいている方法で、現在はLINE「天砂美佳　公式LINE」にてお伝えしていますので、まだLINEにご登録いただいていない方は下のQRコードまたはURLから♪