4. 前に進めない感情の対立とは?

私がアンソニーのメソッドで一番驚いた
ところが6Human Needsです。

人間が前に進めないのは感情のもつれ、
つまり対立しあう4つの感情のニーズ
からだというお話でした。

それぞれ「安定感⇔不安定感」(上下)
または「愛、つながり⇔重要感」(左右)
という対立でしたよね。

そして、その感情が対立しているという
事実に気付くというだけで、人生
どれだけ楽になるかということを気付く
わけです。

気付くだけでなく、解決方法もしっかり
お伝えできるのですが、それがアンソニー
のメソッドのすごいところです。

論理的な思考に基づいて、実際に行動
するための基礎的な知識とその意味を
理解させてくれるので、「無理」とか
「意味わからない」といううやむやな
行動をしなくて済むのです。

「こうするとこうなる」
という図式が頭の中にイメージできる
ので、そのまま行動に移せるというわけ
なんです。

そうはいっても意味わからないよ~
と思いますよね?!

確かに、私も何度も学んで習得
してきたものですし、アンソニーも
アンソニーのセミナーになんと64回も
行っている、私の師匠もいうことが、
「繰り返して身に着ける」
無理やりの暗記ではなく、何度も何度も
セミナーに出たり、復習したり、人に
伝えたりして同じことを繰り返し学ぶ。

無限ループ!

そうすることで自然と身につくし、自然
に身についたことというのは、体が
覚えていて、いざというときに当たり前
のように体が動く、ということなんです。

昔、「空手キッド」という映画があり、
主人公の少年が、日本人のミヤギから
空手を教わります。

母子家庭で転校生の気弱な少年を見かね、
ミヤギは父から教わった空手を教えるの
ですが、窓ふきだったり、ペンキ塗り
など、カラテとは無縁の無駄な作業ばかり
押し付けます。

でも、意味が分からずやっていた少年は
ある大会に出ることになり、相手の卑怯な

戦法にもひるまず、最後には粘り勝ちます。
その時に役立ったのが、ペンキ塗りと
窓ふきで培った基礎トレーニングの動き
でした。

アンソニーの学びは、そういう、無意識
のレベルまで落とし込んで、いざという
時に「とっさに使う」ような使い方を
するものだと思います。

そして6ヒューマンニーズの中で、
この対立する4つの感情のニーズを
そのまま使って、タイプ診断をしようと
いうものを教わり、これがまた面白い
のです。

ちなみに上位2つの欲求のに
「成長」
「貢献」

というものがあります。
対立しあう4つの感情のニーズにこの2つ
が加わって、6つの感情のニーズとなり
つまり6ヒューマンニーズなわけです。

さて、この6つの感情のニーズ(感情の
欲求とも言います)の中で、この
「成長」「貢献」の2つのニーズ
はどことも対立しないのだそうです。

だから、どれだけ成長しようとしても
または、どれだけ貢献しようとしても
感情がこんがらがらないというわけですね。
素晴らしい。

そういえば、私も最初のころに
「成長しようとしているから勉強会
に行きたい!」
でも
「家族をほおっておくなんて母として
嫁として失格」
ということで、申し訳なさから勉強会に
行けないと思ったことがありました。

「成長のニーズ果たせないじゃない!」

と思ったのですが、これはよく考えると
「成長」のニーズを満たそうとしているので
なくて、家族との「愛、つながり」を満たし
たい、「成長」のニーズを満たしに、家族
をおいて一人で勉強会にいくと当然家族の
「愛、つながり」のニーズが満たされない
と思い、前に進めない状態になりました。

ということで、一人で勉強会参加の「重要感」
と家族に後ろ髪を引かれる「愛、つながり」
の対立が
起きていたと気づいたのもこの
「タイプ分け」の考え方を学んでからでした。

アンソニーがよく言うのは、この感情の
対立が起こっている場合、期間を決めて
感情の優先度を意図的に変えてみる
ということで行動に変化を起こす!と
いうことを試みます。

小さな一歩でいいのです。最初は痛みも
あります。新しい一歩が大きいと踏み出す
事すらできません。

ならば、小さな一歩に切り分けて考えて
その一歩を進めばいいのです。

つまり、成長するために学びたいのなら、
「自分の成長は家族のため」
ということで、家族が応援できるような
体制を整えて、勉強にでかけることを
考え始めました。

これは、私がいなくても
食事ができる
お風呂に入れる
寝ていられる

というように、子供自身が自分のすべき
事ができるように教える。

物の使い方を教える。
時間を決めて動くことを教える。
料理を決めて作り方を教える。

そうやって、小さく切り分けて、できる
ことまで小さくしたことを少しずつ
教えてできるようになってもらいました。

そうしたことで、私は家族の了解を得て
勉強会に行けるようになりました。

午前中から出かけ、8時間のセミナーを
受講して夜中に帰宅。帰宅すると、
キッチンもきれいに片付き、家族は
寝静まっていました。

そうやって私は一つずつ一つずつ、
問題を解決できるまでの大きさに
切り分けて、解決しつつ、自分が
前に進む道を作ってきました。

一番は、自分が感情的に対立して、
真逆の思いの中で動けなくなっている
という事実がわかることが大切です。

その対立構造がわかると、それに対し、
本当にしたいことと現実の食い違いを
見つめなおし、その食い違いの部分を
修正していけばいいのです。

もしかしたら、似たような経験をして
いるかもしれませんね。
あなたの経験を教えていただけると
嬉しいです。

この記事を書いた人

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